人に伝える文章が上手く書けない・・・
仕事で作成する事務的な文章や、会議用レポートが、苦手という方は多いのではないでしょうか。
また、仕事以外でもお子さんの保護者会等の文章など、文章力を試されるシーンは日常に多くあります。
分かりやすい文章を作成することができる、おすすめの文章構成の型があります。
この型にならえば、文章を書くことが苦手な方も、伝わる文章が書けるのではないでしょうか。
では、おすすめの文章構成と基本的な書き方をご紹介します。
おすすめの文章構成
序論、本論、結論の三部構成
起承転結の四部構成と比べ、構成が簡素化されています。
なので、述べたい論理関係を文書作成者自身がしっかりと認識できます。
つまり、全体の論理展開において、序論、本論、結論の三部構成は、読み手に理解を得やすい順序で構築しやすいのです。
序論
序論では、背景のほか、問題点も含めた現状を説明し、本論への導入につなげる。
例文として、
(背景)
情報化社会が進展する中、個人の意見がSNSなどを通じて発信できるようになり、マイノリティの意見も社会に認知されるようになった。
(問題・現状)
一方で、個人が発信する文章には、非常に独りよがりで難解なものが多い。
(導入)
そこで、文章力を向上させるためのスキルの習得の重要性について取り上げることとする。
本論
本論では、序論の導入で受けたテーマについて
・分析
・推論
をメインに展開する。
例文として、
(分析)
文章を作成する際に、文章構成を意識している人は〇〇〇〇となっており、とても少ない。
(推論)
このことが原因で、△△△△だと考えられることから、◇◇◇◇が解決策の候補となる。
結論
結論では、本論のまとめのほか、今後の課題についても述べる。
例文として、
(結論)
提示した3つの解決策のうち、メリットが一番大きい候補①により文章力向上を図ることを皆さんにお勧めしたい。
(今後の課題)
なお、▲▲▲▲については今後、発生する課題として捉えておく必要がある。
パラグラフについて
パラグラフとは、文章を構成する基本単位を指します。
パラグラフにおける注意点
・120字から150字程度にすること
・1つのパラグラフでは、一文一意にすること
分かりやすい文脈づくりについて
文章を作るうえで、とても重要となるのが文脈です。
分かりやすい文脈にするには、文と文とのつながりを明確にする必要があります。
文脈が不明瞭な文章に、読み手はストレスを感じます。
そこで、分かりやすい文脈にするには、2つのポイントがあります。
「接続詞」と「代名詞」です。
接続詞を上手に用いる
接続詞を用いると文章が論理的になります。
論理展開のパターン別に代表的な接続詞を挙げると、
論理を進行するパターン(順接)
だから、ゆえに、したがって、このため
論理を反転するパターン(逆接)
しかし、ところが、でも、なのに
論理を転換するパターン(転換)
さて、ところで
論理を深堀するパターン(添加)
さらに、そのうえ、しかも、加えて
言い換えするパターン(言換)
つまり、すなわち、要するに
事柄を並べるパターン(並列)
また、および、かつ、ならびに
根拠を示すパターン(説明)
なぜなら、というのは
論理を対比するパターン(対比)
一方で、他方で、逆に、反対に
代名詞の使用を避ける
代名詞とは、「これ」「それ」「あれ」です。
代名詞の使用を避けると、特定の言葉が頻繁に出てくることになり、文章の見た感じがスマートではなくなります。
しかし、代名詞の使用による難読な文章とはならず、読み手に親切な文章になります。
節が良いか、句が良いか
節とは、主語、述語の組み合わせで文となっている連語です。
また、句とは、フレーズなどの文にはならない連語です。
節の例を挙げると、
・文章が分かりにくい
句に置き換えると、
・分かりにくい文章
となります。
・文章が分かりにくいことは、人にストレスを与えます。
・分かりにくい文章は、人にストレスを与えます。
上の2つの文では、どちらにストレスを感じますか?
文章に違和感があれば、節を句にしてみたり、また、その逆も試してみてはいかがでしょうか。
さいごに
文章ってホント難しいですよね。
なので、自分の頭をきちんと整理し文章を作るためには、簡単な構成の文章にすることが重要です。
また、読み手の気持ちになって文章をつくることが大切。
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