飽食の現代において、太った体を絞るには運動する必要があることは分かっている。
でも、どうしても運動が苦手という方もたくさんいらっしゃると思います。
世間では、糖質制限ダイエットなど食事制限に重きを置いたダイエットが流行っていますが、食事制限できるほどストイックなら運動ダイエットだってできていると思います。
もし、食べ物と食べ方でダイエットできるとしたらどうでしょうか?
なぜ人は太るのか?そのメカニズムから「食べ物・食べ方ダイエット」の有効性を説明していきます。
Contents
なぜ人は太るのか?そのメカニズム
「太ること」、それはヒトが進化の過程で身に着けた能力です。
ヒトの祖先は、何百万年の間、飢餓状態で過ごしてきたため、必要以上にとったエネルギーを体に脂肪として蓄える仕組みを整えました。
基礎代謝量から1日に必要なエネルギーを計算
基礎代謝量は、心臓や肺を動かし、体温を維持するなど生きていくために必要な熱量です。
成人男性で1日あたり1,500キロカロリーほどです。
運動をあまりせず、座った状態での活動が生活の大部分である場合は、
1,500キロカロリー × 1.5倍 = 2,250キロカロリー
となります。(日本医師会HPを参考)
余剰摂取カロリーが体に蓄えられる「太るメカニズム」
余剰に摂取されたカロリーは、必要以上のブドウ糖として血液中を循環することになります。
この時、血糖値が高い状態となり、インシュリンが放出されます。
インシュリンは、脂肪細胞に余分なブドウ糖を取り込むよう指令を出します。
結果、脂肪細胞にブドウ糖が取り込まれることで体重が増え太るのです。
血糖値が上がりにくい食べ物は?
血糖値の上昇度合いを示す指標としてGI値があります。
GI値とは
ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇度合いを100として、相対的に表されます。
GI値は、次のように分類されています。
・55以下が「低い」
・56~69が「中」
・70以上が「高い」
GI値が低い食べ物
玄米、そば、全粒粉、納豆、たまご、玉ねぎ、トマトをはじめ多くの食材があります。
血糖値が上がりにくい食べ方は?
セカンドミール効果
朝食にGI値が低い食材を食べると、昼食後の血糖値の上昇も抑制する効果を認める研究があります。
この効果をセカンドミール効果と呼びます。
つまり、セカンドミール効果を意識した食べ方は血糖値が上がりにくい食べ方といえます。
分けて時間をおいて食べる
1度に高カロリーな食事の取り方をすると、余剰カロリーがたくさん発生しインシュリンが大量に放出されます。
そして、脂肪細胞に糖が取り込まれることで、結果、体重が増加します。
一方で、1日の総摂取カロリーが同じでも、小分けに食事することで、余剰カロリーがあまり発生しません。
その結果、体重は増加しません。
さいごに
ダイエットは健康あってこそです。
無理な食事制限は栄養の偏りを生じさせ、たとえ体重が減ったとしても健康を損なう恐れがあります。
通常の食事をしておけば栄養が偏ることはありません。
そして、「食べ物」と「食べ方」を少し注意しておけば肥満を防ぐことができるのではないでしょうか。
コメントを残す