セカンドでグリーンまで残すところ70ヤードのアプローチ圏内と順調でも、いざアプローチでダフってグリーン手前のショートや、トップしてグリーンオーバーした経験はありませんか?
そんなスコア崩れを防ぐためにも、アプローチでしっかりグリーンにのせたいですよね。
また、ピンそばに寄せることができたらスコアアップにつながります。
ティーショットの一打も、短い距離のアプローチも同じ一打です。
つまり、アプローチの打ち方をマスターすることは、スコアメイクにおいてとても重要なのです。
Contents
アプローチで距離を打ち分ける3つのポイント
アプローチの打ち方は、ピンまでの距離によって変わります。
距離を打ち分けるポイントは次の3つです。
・ふり幅
・フェースの開き具合
・ウェッジの種類
各ポイントの組み合わせにより、距離をコントロールします。
ふり幅による距離のコントロール
まず、ふり幅を変えて距離をコントロールする方法です。
バックスイングとフォロースルーを同じ大きさにします。
時計盤で例えると、「10時から2時」、「9時から3時」、「8時から4時」といった具合です。
仮に、バックスイングよりもフォロースルーのほうが大きい左右非対称のふり幅になると、ダウンスイングが加速しスイングのリズムがおかしくなります。
アプローチでは、リズムはとても重要です。
一定のリズムのスイングは、スイングの再現性を上げ、アプローチの精度が高まるのです。
また、スイングの再現性を上げる観点から、体重移動がないようにした方が良いです。
そのために、アドレス時の状態で下半身を固定し、なるべく下半身の動きを抑えることに意識する必要があります。
フェースの開き具合による距離のコントロール
フェースの開き具合を変えて距離をコントロールします。
フェースがスクウェアの状態から、リーディングエッジを右に開くほど飛距離が短くなります。
スタンスとしては、リーディングエッジを右に開くほどオープンに構えます。
言い換えれば、フェース面を開いた角度と同じだけ、体をオープンにするイメージです。
ただし、フェース面を開けば開くほどインパクトゾーンが短くなるので、正確にボールを捉えるのが難しくなります。
ウェッジの種類による距離のコントロール
30ヤード以上のアプローチに使う主なクラブとして、
・ピッチングウェッジ(PW)
・アプローチウェッジ(AW)
・サンドウェッジ(SW)
があります。
違いは、ロフト角とバウンス角です。
距離については、このロフト角の各ウェッジの違いによってコントロールします。
ロフト角が50度、54度、60度など、大きくなると飛距離は短くなります。
アプローチにおける3つのポイントの組合せ方
では、
・ふり幅
・フェースの開き具合
・ウェッジの種類
どの部分で距離をコントロールするのが正解でしょうか。
先に結論をいうと、正解は「人によって異なる」です。
1本のウェッジの使用感を重視する人は、距離のコントロールは「ふり幅」での調整となります。
他方で、一定のふり幅で距離を打ち分けたい人は、「フェースの開き具合」、「ウェッジの種類」で距離をコントロールすることになります。
アプローチの距離別の打ち方のコツ
ここからは、
・PW(ロフト角46度)
フルショットで飛距離100ヤード
・SW(ロフト角60度)
フルショットで飛距離70ヤード
の想定で、2種類のウェッジでの打ち分けをご紹介してきます。
距離ピンまで30ヤード
使うウェッジはSW(ロフト角60度)です。
ややフェースを開き気味に「8時から4時」のふり幅で飛距離を30ヤードに合わします。
そして、低い弾道のボールを打つ意識が重要です。
無理にボールを上げる必要はありません。
キャリーとランの比率は7:3で、ボールの落としどころは残り10ヤード地点です。
距離ピンまで50ヤード
使うウェッジはPW(ロフト角46度)です。
ややフェースを開き気味に「8時から4時」のふり幅で飛距離を60ヤードに合わします。
ここでも低い弾道のボールを打つ意識が重要です。
無理にボールを上げる必要はありません。
キャリーとランの比率は6:4で、ボールの落としどころは残り20ヤード地点です。
距離ピンまで70ヤード
使うウェッジはSW(ロフト角60度)です。
スタンス幅は広めで、ふり幅はフルショットとなります。
バンカー越えのアプローチ
アプローチでは、バンカー越えに必要な高さのあるショットも習得する必要があります。
使うウェッジはSW(ロフト角60度)です。
ボール位置は左でフェースを開き、スタンスも開いてオープンに構えます。
インパクトの際にロフト角が大きくなる構えなので高さのある球が打てます。
ラフからのアプローチ
続いて、ラフからのアプローチです。
ラフでは、まず、芝読み(ライ判断)をする必要があります。
順目、逆目などラフの状況によって、芝の抵抗などが違うので打ち方が変わってきます。
順目は芝がヘッドに絡みにくく打ちやすい
ボールが芝の上に浮いているのか、下に沈んでいるのかによって打ち方が変わります。
ボールが芝の上に浮いている場合
ヘッドを置いてみて、ボールよりヘッドが沈む場合、地面とボールに隙間がある状態だとわかります。
フェアウェイと同様にフェースはスクエウェアで打ちます。
ボールが芝の下に沈んでいる場合
ヘッドを置いてみて、ボールとヘッドが同じ高さの場合、地面とボールに隙間がなくボールが芝に沈んでいる状態だとわかります。
フェースを開いて打つことでソールが滑り、芝の抵抗に負けずに打てます。
逆目は芝がヘッドに絡んで打ちにくい
順目と同様、ボールが芝の上に浮いているのか、下に沈んでいるのかによって打ち方が変わります。
ボールが芝の上に浮いている場合
ヘッドを置いてみて、ボールよりヘッドが沈む場合、地面とボールに隙間がある状態だとわかります。
フェアウェイと同様にフェースはスクエウェアで打ちます。
ボールが芝の下に沈んでいる場合
ヘッドを置いてみて、ボールとヘッドが同じ高さの場合、地面とボールに隙間がなくボールが芝に沈んでいる状態だとわかります。
フェースを開くのは、順目の場合と同様です。
逆目では、オープンスタンスに構えることで芝の流れに対して斜め45度くらいの角度でスイングします。
芝の抵抗を大幅に減らすことができます。
さいごに
アプローチの打ち方は、人によって違ってきます。
つまり、自分のゴルファーとしてのタイプやスタンスにあった打ち方があるのです。
グリーン周り20ヤードのアプローチについても記事がありますので、是非ご覧ください。
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