株式投資をしたいけど、どの企業の株を買うべきか判断に悩むことが多いと思います。
気になる企業は既に多くの投資家に注目されていて株価が上昇中であるとか、
地合いが悪く、株価が下落している局面であるとか、なかなか投資しづらいところ。
では、株価の状況を分析できる指標の1つ「PER」をわかりやすく説明していきましょう。
Contents
PERとは株価の判断指標!
PER(Price Earnings Ratio)はどんな指標
上記の式のとおりPERとは、1株当たり利益(EPS)に対し、株価が何倍であるかを表す指標です。
PERが20倍であれば20年分、30倍であれば30年分の利益を積み上げると株価の時価総額になります。
つまり、会社の出す利益に対して、今の株価が安いのか高いのかを判断する指標となるわけです。
1株当たり利益(EPS)って何?
実際に計算するにあたっては、次のような点に注意する必要があります。
自己株式を発行済株式数から控除
自己株式は会社が保有している自社株で、配当請求権、残余財産分配請求権がないので、発行済株式数から控除します。
1株当たり利益(EPS)を計算してみよう
まず、下の青枠からローソンの「当期純利益」と「1株当たり利益」が分かります。
次に、下の青枠から「発行済株式数」と「自己株式」が分かります。
に数値を当てはめると、
25,585百万円 ÷(100,300,000株ー241,897株)
1株当たり利益(EPS)は、255円71銭となります。
その会社のPERは高いのか低いのか
・株価(2019/12/27終値)6,230.0円
・1株当たり利益(EPS)255.71円
なので、6,230.0円 ÷ 255.71円
結果、ローソンのPERは24.37倍となります。
日本取引所グループ(JPX)ホームページの規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧で同業種のPERを調べ比較します。
この一覧によると、ローソンの業種である小売業のPERは単純で25.3、加重で26.6となっています。
ローソンのPERは24.37なのであまり変わりません。
他方で、ローソンと同じコンビニ大手であるファミリーマートのPERは29.51(2019/12/27時点)となっているので、比較すると低めだともいえます。
まとめ
PERは、東証1部、2部では15~20倍くらいが平均的な数値だと思います。
一方、東証マザーズでは、これから成長が期待される新興企業が多いので、平均的な数値が90倍ほどになっているようです。
また、PERが56.42倍(2019/12/27時点)の東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの2つのテーマパークなどを経営・運営するオリエンタルランドなど成長し続ける会社は、一時点だけのPERを見ても割高かどうか判断できません。
なので、PERの過去からの推移も判断材料とした方が良いでしょう。
そして、株価の状況を判断するには、たくさんの指標を知っておく必要があります。
ほかにも、PBR、ROE・ROAを分かりやすく説明した記事もありますので是非ご覧ください。
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